メメント
原題:Memento
2000/アメリカ/113分
監督:クリストファー・ノーラン
受賞歴:アカデミー賞脚本賞・ゴールデングローブ賞脚本賞ノミネート
あらすじ
強盗犯に襲われて妻を失い、頭部を損傷し、約10分間しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害になったレナード。彼は、ポラロイド写真にメモを書き、体中にタトゥーを彫って記憶を繋ぎ止めながら、犯人を追う。(映画.comより)
夏りょうこからのメッセージ
ストーリーの時系列を終わりから映していくという斬新な手法。それが口コミで広がり、上映館が短期間で一気に増加したというのだから、これが面白くないわけがない。
ちなみに2000年代の劇場映画として、初めてアメリカ国立フィルム登録簿に追加された作品だ。
何者かに妻を殺害された夫が、記憶障害も何のその。復讐に燃えて、「メモ」「カメラ」をこれでもかと駆使し、「これは絶対に忘れちゃならん」という重要事項は、自分の体に刺青をする涙ぐましさ。
その努力は、果たして報われるのか?
彼は自分がメモした内容さえ10分後には忘れているのだから、メモのメモのそれまたメモをする。そうやってメモがどんどん溜まっていき、次第に何が何だかわからなくなる彼。
時間が遡るにつれて明らかになってくる事実に背筋がゾッとする反面、スピード感あふれる映像にグイグイと引っ張られていくのが快感だ。
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