Dearダニー 君へのうた
原題:Danny Collins
2015/アメリカ/107分
監督:ダン・フォーゲルマン
出演:アル・パチーノ アネット・ベニング クリストファー・プラマー
あらすじ
すでに絶頂期を過ぎたベテランミュージシャンのダニーは、新曲を作ることもなく、往年のヒット曲を歌い続けながら、むなしい日々を送っていた。そんなダニーの手元に届いたのが、43年前にまだ駆け出しだったダニーに宛てたジョン・レノンからの手紙だった。音楽への愛情を持ち続けることの大切さがつづられたその手紙を読んだダニーは、ツアーをキャンセルし、まだ顔も見たこともない息子に会うため旅に出る。(映画.comより)
夏りょうこからのメッセージ
裕福になったら、心は変わりますか?
それに対するジョン・レノンの答え。
「裕福になることは、あなたの考え方を変えるものではない。唯一の違いは、お金や食べるもの、住む所に悩まなくてもよくなるということだ。でも、感情や人との関係などはすべて他の人と同じ。私もお金持ちになったり貧乏になったりしているし、ヨーコも同じ。だから、そんなことを心配する必要はない」。
しかし、その返事は手違いで差出人に届かず、彼がそれを読んだのは十数年後のことだった、という実話から着想を得て作られたのが、この映画である。
見ず知らずの若者だけど、伝えずにはいられなかった。その気持ちがカッコいいのう。でも、ジョン・レノンとオノ・ヨーコだからお金に左右されないでいられたのかも。
自分の本当にやりたい音楽を思い出した主人公は、困難に立ち向かっていく。背中を押してくれたのは、若い頃の自分。最後に心を取り戻せるのなら、名声やお金なんていらない。
残された時間を自分はどう生きたいのか。中年クライシスに効く処方箋のような物語だ。
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