Kino

夏りょうこの空想映画館

西荻窪キネマ銀光座

f:id:naturyoko:20200629154811j:plain

角田光代 三好銀
KADOKAWA/2014

内容

なんの変哲もないちいさな町の古びた映画館。きしむ椅子に腰かけ、私は逃亡するみたいに、スクリーンに映し出される物語に夢中になる―「ローマの休日」「キャリー」「太陽がいっぱい」「ブルーベルベット」「17歳のカルテ」等々、23本の名作映画が呼びおこす懐かしい記憶たち。心を揺さぶる大切な映画に寄せて、沁みわたるエッセイと詩情溢れる掌篇オリジナルコミックがコラボした、全く新しい銀幕案内。(amazonより)

 

ココが面白い!
誰といつどこでその映画を観たのか。その映画を観て何を思い出したのか。映画はいつも個人的な記憶と結びついている。この本を読むまで、そんな当たり前のことをすっかり忘れていたよ。映画を分析して解説されるよりも、その映画を身近に感じられるのがいい。思い出を映画に手繰り寄せて一つのストーリーにする。それは小説家ならではのアプローチ。(三好銀の漫画には昭和の香り。)