マレーナ
2000/イタリア・アメリカ/92分
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:モニカ・ベルッチ ジュゼッペ・スルファーロ
受賞歴:アカデミー賞撮影賞ノミネート アカデミー賞作曲賞ノミネート
あらすじ
1940年、第二次大戦下のイタリア。12歳の少年レナートは、村で一番美しい女マレーナに一目惚れする。結婚したばかりの夫を徴兵された彼女は、海岸沿いの家に1人で住んでいた。(映画.comより)
タバコのシーン
“イタリアの宝石”と呼ばれる美貌のモニカ・ベルッチなくしては成り立たない映画。
戦争に翻弄される1人の美女をそっと見守る少年。少年にとって彼女は女神なので、街ですれ違えば目で追い、彼女が部屋でいるところ(下着姿)をこっそり覗き見したりもする(たまたま)。
だから彼女は、彼の存在に気がついていない。
それにしてもマレーナは、なぜいつもうつむき加減なのだろう。
経済的に追い詰められた彼女が、ある日長い黒髪を金髪に染めてパーマをかけ、ミニスカートをはいて広場に現れる。そしてタバコを吸おうとすると、大勢の男たちが彼女を囲み、一斉に火を差し出した。
タバコを持つ手が震えるマレーナ。彼女のこれからの人生を暗示する残酷で象徴的なシーンだった。