マダム・イン・ニューヨーク
原題:English Vinglish
2012/インド/134分
監督:ガウリ・シンデー
出演:シュリデヴィ メーディ・ネブー プリヤ・アーナンド
あらすじ
専業主婦のシャシは、2人の子どもと忙しいビジネスマンの夫サティシュのために尽くしてきたが、事あるごとに家族の中で自分だけ英語ができないことを夫や子どもたちにからかわれ、傷ついていた。ニューヨークに暮らす姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、渡米したシャシは、「4週間で英語が話せる」という英会話学校を見つけ、姉にも内緒で英会話学校に通うことを決める。(映画.comより)
夏りょうこからのメッセージ
額にビンディをつけてサリーをまとい、夫から何を言われても耐え、自分よりも家族のことを優先。まともな教育を受けていないから、英語が話せない。
日本でもそんな貞淑な女性像が求められた時代があった。そして、そのような女性たちは「家事しかできない女」だとバカにされていたこともあった。この作品は、そんな世代の女性が奮起して自分の道を切り開く物語だ。
それにしても、彼女は自分で作ったお菓子を売り、そのお金で英語教室に通うのだから、ちゃんと自立しているでしょ?なのに、それに気づかない。気づかせてもらえない。
きっとニューヨークという街が、彼女を目覚めさせたのだろう。あなたは賢いし、りっぱな起業家だよ!って。だから環境って大事。
この映画の見どころはもう1つ。英語教室で再会したフランス人男性の微妙な関係だ。彼の好意を受け入れるの?どうするの?深刻な状況に発展しかねない昼メロ的展開に、思わずときめく私たち。
そんなロマンスあり。コメディ的要素もあり。インド映画なのでここでも歌と踊りは登場するが、それが彼女の心情を語っていていい感じ。スパイスの効いた多国籍料理をアメリカで食べているような気分になる作品。
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