バグダッド・カフェ
原題:Bagdad Cafe Out of Rosenteim
1987/西ドイツ・アメリカ/91分
監督:パーシー・アドロン
受賞歴:アカデミー賞主題歌賞ノミネート
あらすじ
ドイツはミュンヘン郊外、ローゼンハイムからの旅行者ヤスミンは、アメリカ旅行中に夫と喧嘩をし車を降りてしまう。彼女は重いトランクを提げて歩き続け、モハーヴェ砂漠の中にあるさびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド「バグダッド・カフェ」にやっとの思いでたどり着く。(Wikipediaより)
夏りょうこからのメッセージ
役に立たない亭主に働かない子持ちの息子と遊びまわる娘。そんな家族に不満ばかりが溢れてイライラし、いつも怒鳴り散らしていた主人公のところへ、ある日太ったドイツ人女性が迷い込んでくる。
異国人の彼女は見るからにワケありなので、主人公は最初から警戒心丸出し。そもそも彼女は、誰に対してもイライラしていたのだ。
ところが、2人はあることをきっかけにふっと心を通わせる。だって同じ女同士。男の身勝手に振り回され、愛想も尽きた。私たちにはもっと別の人生があるはず。
とんがった髪型のやせ細った黒人と、マシュマロのように豊満な白人という見た目も対照的な2人が、砂の舞う乾いた土地で出会い、化学反応を起こした。新しい風が積もりに積もった塵を取り払う爽快感。溜まった澱みには大掃除が必要だ。
解放されたのは、異国からやって来た彼女も同じだっただろう。新しい自分は、思い切った行動の先に見つかるものである。
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www.youtube.com『バグダッド・カフェ』パーシー・アドロン監督インタビュー – NOW SHOWING