ストックホルムでワルツを
原題:Monica Z
2014/スウェーデン/111分
監督:ペール・フライ
出演:エッダ・マグナソン スベリル・グドナソン シェル・ベリィクビスト
あらすじ
スウェーデンの小さな田舎町で、両親や5歳の娘と暮らすシングルマザーのモニカ。電話交換手の仕事をしながらジャズクラブで歌手活動も行なう彼女は、厳格な父親から「母親失格」の烙印を押されながらも、歌手としての成功を夢見て励んでいた。(映画.comより)
夏りょうこからのメッセージ
芝居のセリフだって、その土地の言葉でしゃべると感情が伝わるものだ。これは「自分にしか歌えない歌」を模索し続けたスウェーデン人女性歌手の実話である。
時は1950年代。彼女はシングルマザー。歌手としての成功だけでなく育児と仕事の両立にも悩みながら、それでも道を切り拓こうともがく女性は珍しかったはずだ。一体どんな情熱が彼女を突き動かしているのだろう。
彼女が思いついたアイデアは、母国語であるスウェーデン語でジャズを歌うことだった。
そんな風に、既成概念を大胆に打ち破ろうとするところは冒険家のようだが、彼女にはもはや迷ったり怖気づいたりしているヒマなどなかったのかもしれない。
どんな人でも全てを手に入れることはできない。でも、彼女が自分勝手でワガママな母親になるのか、それとも夢を追い続ける素敵な母親になるのか、それはやり方次第。現代にも通じる女性ならではの葛藤に共感し、物語を彩るスタンダードジャズにワクワクする。
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